田舎暮らしには薪ストーブが似合います 軌跡3

 

みなさん、「おはるかー!」ってね、こちらの言葉で、久しぶりだねと言うときに使うんです。

 

初めてきいた時は、僕も意味がわからず、口をポカンと開けていたですけど。こちらにきて早丸二年、安曇の言葉にもずいぶんなじんできましたよ。

 

今は畑で桃の剪定をやってるんですが、時々呟く独り言が、「ここはこれでいいずら」(いいだろう)、「今日ははかいかなんだ」(はかどらなかった)、ですから。これまではわりと、関西に住んでる時が長かったので、関西なまりのしゃべり方も混じるんですけど、意識の中では、ここの言葉がかっこよく聞こえてるんですね。だから使ってみたくなります。

 

会話する人も地元の農家の方が多いので余計に染まるのが早いのかもしれません。あと我が家はテレビをほとんど見ない日常なので、標準語といわれているものが耳に入ってくる量が少ないというのもあるかもしれません。それから、「わにる」って言葉、意味わかりますか?

 

これは僕も知らなかった。輝美が近所のおばちゃんと子どものことでおしゃべりしてる時に出てきた言葉で「人見知りする」という意味らしい。それから、歳が少々いってても、親類関係でなくても、男の人は「にいさん」、女の人は「ねえさん」と呼ぶのがふつうで、これも最初聞いたときは、「この人とこの人は兄弟なんだな」と、誤解してしまったこと幾度か。などなど書き出せばきりがないのでやめますが、土地の言葉が自然に出てくるようになってきてなんとなく嬉しい私なのでした。

 

田舎暮らしでの薪ストーブ

何日か前に畑でリンゴの剪定をやっていたら、「すいません、りんごの木、もらってもいいですか」、と声をかけてきた30代半ばの男の方がいました。

 

話しを聞いてみると、昨年引っ越してきて池田町に(三郷から車で20~30分ぐらい、北アルプスの眺望が素晴らしい町)家を新築して薪ストーブを入れたのだが、薪を用意できず、今年は仕方なく購入したのだが、リンゴの木は火力が強く、燃やすと香りがいいと言う話を聞いたので、ぜひもらえないかとのこと。

 

勤め先がこの畑の近くの運輸会社の方でした。僕の家も、安物ながら薪ストーブで暖を取っていて、それ用にしようと言うつもりだったんですが、その人と話しをしていて、薪ストーブを新築の家に入れるなんていいじゃないですか、となんだか使って欲しくなり、「それじゃ、畑に落ちてるの、みんなもってってください。」と返事しました。

自分の所のはほかにも当てがあるし、この辺の農家の人は知り合いも多いから何とかなるだろうと。チェンソーやなたも使ってもらったりして喜んで帰っていきました。

 

この家に引っ越す時に「ストーブは薪にしよう」と輝美に言ったとき、彼女はあまりいい顔をしなかったけど、「それが暁生さんのロマンだよね」とそのロマンにお付き合いしてくれる気にはなってくれて、二回目の冬もそろそろ終わりです。薪を割ったり、煙突を掃除したり、上手に点けないと部屋中煙だらけになったり、夜中にも温かさを維持するため、2、3回は起きて、薪をくべたり(今年は輝美が風和の授乳に起きた時にいれていました)と、そのことを維持するにはそれなりにやるべきことがあるのですが、それが暮らしと言うものではないかと思うのです。

ゆとりとか豊かさのある暮らし方をしようとしたとき、自分でお座りできるようになった風和がストーブの炎をじっと見つめているのを見て、本ものの火を見せてやることができたことにオヤジとしての静かな喜びを感じているのです。

今回の写真は畑デビューの風和です。一緒にお茶してます。短い時間でしたが輝美母ちゃんが摘蕾している間、一人で畑のシートの上でキャッキャと声をあげておりました。それではみなさん、また来週。ごきげんよう!

今では写真の息子も高校生です。子どもの成長と共に農場も少しずつ成長してきました。

薪ストーブと言えば、夜中授乳中の寒かったこと!!布団の中に赤ちゃんだった息子を入れて肩までふとんをかぶりながら授乳していました。こんな時は、スイッチポン!!で点火するストーブのありがたいこと!!今ではわたしもほぼすぐに薪ストーブをつけられますよ~~。このお便りは、2002年3月8日に書いたものです。テル 

 

<このページはおぐらやま農場の軌跡3です>

 

おぐらやま農場の軌跡4

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