優しすぎる君の門出に贈る歌 軌跡9

 

4月20日の日はもう15年以上の付き合いのある友人古西君と、その花嫁ひなこさんとの結婚式があり、三重県の鈴鹿市まで出かけてきました。

輝美とふうわも一緒です。輝美は長野県から外へ出るのがもう二年ぶりだったとか。この間、妊娠・出産・子育てと、あまり遠出してなかったので、ずいぶん嬉しそうでした。そしてふうわも、初めての長旅。チャイルドシートでどれぐらい寝てられるかなあと様子を見ながら、休憩、おしめ替え、授乳と、そのたび車をとめては、どうにか鈴鹿までたどり着きました。

 

学生時代、牧場時代の友人達との久しぶりの再会。うちも含めて、子どものいる若夫婦世代も幾組か。久しぶりに目の前の仕事から離れて、自分のこれまで歩んできたバックグラウンドをみつめなおす機会ともなりました。新郎の古西君より、「まっちゃん、何か余興をやってね」といってもらい、詩の朗読を一篇と、これも私の25年来の悪友(?)花井君と一緒に唄を2曲歌わせていただきました。

 

<ことば>
あなたは どんなことばが好きですか
愛ということば 恋ということばが好きですか
それとも海ということば 山ということばが好きですか
それとも商品ということばや文明ということばが好きですか
それとも戦争ということばや核兵器ということばが好きですか

 

わたくしは今
ふるさと ということばと 静けさ ということばがとても好きです
ふるさとということばには わたくしの光があります
静けさということばには わたくしの涙があります

 

あなたはあなたで わたくしはわたくしで もろともに
本当に心から好きなことばを見つけて
そのことばをたいせつにし
そのことばを生きていくのが人であり
人生であるとわたくしは思います

 

あなたはどんなことばが好きですか

 

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優しすぎる君の門出に

 

<優しすぎる君の門出に>

 

長い長い坂を登った   あの丘の上で出会った
僕らはまだ15の     少年だった

ホールの隅に座り込んでる 控えめな君に僕達は
一緒に踊ろうよと     声をかけた

やがて僕らは同じ畑で  同じ季節を感じながら
何かをさがし求め  同じ風に吹かれていた

理想を追いかけて   理想に押しつぶされて
うつむいて歩く僕の肩を ポンとたたいた君

いつも優しすぎる君の  門出をハーモニーで祈ろう
どうかいついつまでも君が 君らしくいられますように
どうかいついつまでも君の その優しさにつつまれますように

いつの間にか僕達も  離れ離れに生きている
水が流れてゆくように タンポポの綿が飛ぶように

前だけをみつめて  自分らしさ探しながら
今日も僕達は    野の道を歩く

おお朋だちよ 一緒に  正しい力を併せ
僕らのこの世界に   まことのしあわせを

それは人生劇の中の めぐり合う恋人同士
ひかえめなスポットライトが 君達を照らしてる

いつも優しすぎる君の  門出にハーモニーで祈ろう
どうかいついつまでも君が 君らしくいられますように
どうかいついつまでも君の その優しさにつつまれますように

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<ことば>と言う詩は私の好きな詩人の作品ですが、それを今の私の気持ちに一番あうように少し変えてある部分もあります。詩を人前で読むなんてなかなかないことですが、古西君とは学生時代から、人生のこと、生き方のことで、哲学的な話が真正面からできた、僕にとっては本当に貴重な友人でしたので、久しぶりの再会の場で、昔のあの雰囲気をまた出してみたくて、読ませてもらいました。

 

それから<優しすぎる君の門出に>は、恥ずかしながらも自作の唄であります。この忙しい春真っ盛りの中、半日くらい部屋にこもって考えました。もちろん、彼の優しさを歌った歌詞です。彼はいつも人の世話ばかりしているような男で、自分のことはいつも後回し。

 

いろんな企画を進める時も表舞台は人にやらせて、裏方ばかりやってるような奴でした。怒った顔をみたことがなく、周りが熱くなっていてもひとり冷静。今回も入籍はしてあったけど「式はどうしようかな」などと不徳なことを(?)いってたらしい。

 

しかし回りの仲間から「お前はいいかもしれんが嫁さんのことを考えてみろ!それに親、親戚にどう落とし前つけるんや!」と、ずいぶん諭され、やっと主役になる気になったらしい。で、ほんとに二人のためにたくさんの人が集まってくれ、みんなで二人の出発をお祝いできて、僕も自分のことのように嬉しかったのでした。

 

道中、高速道路から見える伊那飯田恵那地方の果樹の花が安曇よりもずいぶん早く、リンゴも梨も満開でした。桃はもう散り始めてたし。この仕事をはじめてから、景色が変わって見えてます。

 

これまでは、きれいな花だなあで終わってました。こちらは桃の花摘みを今やっているところです。どうにかあと5日ぐらいでやってしまいたい。早く落としておくほど実が大きくなり充実してくるとのこと。春の、一気に仕事がやってくるこの感覚、ちょっとゾクゾクしますよ。さ、さ、早く寝ましょ。

 

写真は菜の花畑と常念岳。雪形の常念坊もきれいにあらわれました。この山は安曇野のシンボルともいえる美しい三角形。我が家まで寄られる人は本ものをぜひ間近でどうぞ。
それでは皆さん、おやすみなさい。

 

優しすぎる君の門出に

2002年4月23日に書いたお便りです。今ではみんな子どもも増え、すっかりと40代生活をしています。

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