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年間 果物 コース会員の皆様への想い【 新規会員様募集中】

おぐらやま農場の「年間コース会員」を募集し、会員さんになっていただいた方に毎月定期的に(4月中旬~6月中旬まで端境期でお休み)果物を届けて15年になります。(2018年)

 

当初は月に1回程度だったのですが、年々栽培する品種も増えてきたり、家使い用(キズなどのわけあり品)コースの新設や、箱サイズのバリエーションも増やしたりと、昨年からは年間に10回・14回・18回の3通りの回数のうちどれかを指定していただき、それぞれにAコース(3キロ入)・Bコース(5キロ入)・Cコース(5キロ入家使い用)・Dコース(10キロ入)・Eコース(10キロ家使い用)と、全部で15通りの中からそれぞれの家庭に合うようにコースを選んでもらっています。

4月発送予定の無農薬で育てたトマトのジュースとケチャップ

18回コースの方はほぼ月に2回のお届けで、2週間に一度何かが届くという設定ですので、私たちから見ればかなりのヘビーユーザーさんになっていただいている訳ですが、今も十数人の会員さんがおられます。10回・14回コースとを合わせると、90名以上の方が会員さんになってくれており、私たちの農場運営のベースを担っていただいている、まさに「VIP会員」と呼ばせていただきたい位置づけです。

 

就農して2年目から始めた年間コース企画は、「食べてもらう人と生産者である自分たちとのつながりを深めていけば、皆さんの食生活にも農業者である私たちの仕事の質にも、必ず心の豊かさを生み出せるはず」という思いがスタートでした。

 

就農当時、どうやって農産物の販売をしていけばいいのかと、悩みは大きかったのです。価格の安い輸入農産物に引っ張られて国産の農産物も果物も例外なく安値が付き、農協の共同選果場や、松本にある公設青果市場での販売価格が年々下落していく中でした。

美味しいりんご

自分の指標は「自分が販売する農産物の値段を人に決めさせちゃだめだぞ。暮らしが立つように根拠のある数字を出して、その値段で納得してもらえるものを一生懸命作っていけばいいんだ。」と言う、研修先の地元農家三澤さん・大倉さんの達観した言葉だけでした。

 

もっとも「達観した言葉」と感じたのは当時の自分の不安な心もちを現しています。三澤さん、大倉さんはほとんどのりんご農家が所属している地元農協のりんご部会に入らず、コツコツと顧客を増やし、自力で営業して、自分自身で果物に値段をつけて販売し、昔も今も立派に専業農家で営農してきたのです。この姿がどれだけ励みになったかわかりません。

 

就農1年目の夏、お盆前の桃収穫最盛期。まだお客様との出会いもあまりない時に、販売し切れなかった桃を20ケースほど松本の公設市場へセリに出した事があります。出荷翌日、市場へ行き精算書をみてびっくりしました。3キロ詰の桃1箱が700円と書いてありました。そしてそれが相場でした。確か、私が直接販売する時に付けていた値段が当初3キロ2800円だったので、ちょうど4分の1の収入となった訳です。

 

3キロで桃が約10個程度でしたから、「1個70円になったという訳か。」 そして「これが中間マージンというものか。」

 

この価格で勝負している農家さんがいるということに驚きましたが、どう考えてもこれで生計は立ちそうにない。「もうここに来ちゃいけない。これを当たり前にしていたら自分がどんな農産物を作ろうとするかわからない。」 肥料と農薬で生産量を上げようとする農家の根底にあるのは、何重にもかかる中間マージンのしわ寄せで農家販売価格が上がらないことに対する防衛策という一面があることを身を持って感じました。

名古屋のお客様より「大きく見事な桃で感心しました。味は甘いのもあれば今ひとつのものもありましたがこの夏の暑さを吹き飛ばす話題の桃で嬉しく味わっています。今度はりんごかしら。がんばってくださいね。」と書いていただきました。

 

自分で適性価格をつけてお客様に販売しなければ、市場原理に流されるものしか生産できなくなる。

 

分かっていたようで分かってなかった現実を受け止め、私たちの営農の方向性に、肚が決まったのはこの時だったと思います。

 

就農当初から、御縁あってお借りした果樹園にはりんご・桃・梨など様々な種類の果物がありました。これを一品一品皆さんへお知らせして注文を頂いていくのですが、年間通して連続でお届けする会員さんを募集してみると、初年度が20人程度だったお客様が年々数が増えて、現在は90名を超える皆さんが会員になってくれています。尚且つ次年度も継続申込みを頂く方の割合が9割ほどあるのが本当に嬉しいのです。15年間休まずに年間コース会員を続けている方は、私にとっては「恩人」と呼ばせていただきたい。

 

就農して3年目、年間コース2年目のこと。低農薬栽培が特にうまくいかず、ふじりんごで落葉病がひどく出ました。9月終わりにはほぼ葉っぱがなく、狂い咲きでりんごの花が咲いたりしてしまう状況で11月に収穫をしました。最後の2か月の糖度を上げていく時期に、光合成をするはずの葉っぱがないのですから当然甘味のうすいりんごになってしまい、仕方なく年間コースのお客様にも訳を書いて送り届けました。美味しいふじりんごを楽しみにしていたお客様に本当に申し訳ない気持ちでした。

 

あの時があったからこその今のりんごです。

 

その時にお電話いただいて励ましてもらった方がいます。

 

「志を持っていろいろ挑戦しているんだからうまくいかない時だってあるでしょう。出来映が良くなかったことは気にしないで毎月送っていいからね。食べられないことはなかったし、もっとよくないものが来てもジャムにしたり料理に使ったりこっちで何とかするから大丈夫よ。」

 

この1本の電話がどれだけ支えになったかわかりません。だからこそどうやったら農薬散布を減らしても良いものが収穫できるか模索してこられたのです。

 

子供もまるかじり

そして反対に出来映えのよかった年は本当に喜んでくれました。我が事のように喜んでもらえたことが僕の喜びでした。就農してから今まで、そんな風に農場の現場の様子をハラハラしながら見守ってくれているおかげさまの存在が本当にたくさんありました。

 

何度かこの頁でも書いていますが、昨年は遅霜・台風・長雨と、まれに見る天候の荒れた年になって、思い通りの収穫ではなかったのですが、その事実をそのまま皆さんにお伝えする事が大切だと思いました。良い時もそうでない時もそれらを共有していただいている実感がものすごくあるからです。そうして営農を続けさせてもらえることに心から感謝しています。

 

 

15年続けてきた年間コースお届けも、まだまだ未熟な点がありますから、色々なご意見を頂きながらより良いものにしていきたいと思います。そして農産物の売り買いだけでないもっと大切なことを忘れないようにこれからもやっていきます。新しく会員になっていただけるという方がおられましたら農場までご連絡を。会員の方の紹介で新規申込みいただいた方も継続会員価格適用しています。どうぞよろしくお願いいたします。(アキオ)

おぐらやま農場の年間コースはこちらから

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おぐらやま農場 てるちゃん

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