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おぐらやま農場の現状・目指しているもの<年間コース会員様へのお手紙より>

年間コース会員の皆様へ、

園主の松村より、ご挨拶を
お手紙で同封させていただきました。

ブログでも公開して、今のおぐらやま農場の現状や、

目指している
ものなどをお伝えできれば嬉しいです。

————————-

昨年度から引き続き、継続会員として再登録させて
いただいたお客様、本当に有難う御座います。

今年もまた、少しでも農場の総合係数力を伸ばし、
皆様の食卓に貢献できるよう、農場スタッフみんなで、
知恵と力と心を一つにして取り組んで参ります。
どうぞよろしくお願い致します。

また、今シーズンより新規申込みいただいた皆様、
本当に有難う御座いました。

おぐらやま農場は20年前の新規就農以来、一貫して
「地球環境に負荷をかけない農業を実現すること」、
「食べる人の身体と心の栄養になり、安心して
食べられる農産物を届けること」
を目標に営農を続けています。

落葉果樹に分類される「りんご・桃・梨」などの果物は、
日本の夏近辺に特有の高温多湿環境の影響や、

肥料・農薬使用が前提条件となって品種改良されてきた
こともあり、なかなか「無農薬栽培」を実現することは
容易ではありません。が、

「道法スタイル(植物ホルモンを活性化する作物の仕立て方)
での無肥料栽培」を軌道に乗せることで、かなり
踏み込んだ減農薬栽培が可能になる手応えを
ようやく掴みつつあります。

「農薬」の中でも、主に石油化学合成由来の
「化学農薬」は使い方によっては人体・土壌・生態系
への蓄積が懸念されます。

現在、安全性に疑念を持たれている除草剤グリホサートや
ネオニコチノイド系殺虫剤はすべて薬剤選択から除外
しておりますが、

それ以外の化学農薬についてもできる限り使用量を
減らせるよう、まず農薬が必要になってしまう
根本原因の改善の為、細胞を弱らせ虫を呼び寄せる
窒素肥料を一切やめています。

さらに、作物自体に先天的に備わっている、病虫害
抵抗力を発揮する植物ホルモン(エチレン)を
活性化する樹形作り、剪定方法に取り組み、

台木や品種の選定にも注意を払い、実施できることを
少しづつ積み上げることで、化学農薬使用量は
りんご桃で当地標準の7分の1程度、
梨では9分の1程度まで減りました。

昨年からは、在来植物・在来微生物・安全な鉱物
などを利用した「天然農薬」製造を始めています。

栽培環境の中で安全に分解消失し高濃度蓄積の心配が
ないもの、作物や土壌微生物の栄養源となるものの中で、
病原菌や害虫に対して抑制・忌避効果を持つものを
自作で天然農薬として準備します。

昨年は、キクイモや銀杏から虫対策のジュースを
作ったり、食用油や硫黄や水酸化カリウム・
水酸化ナトリウム・塩などを調合して、
殺菌剤や展着オイルなどを作りました。

もちろん上手くいったりいかなかったりの段階ですが
この方向性を堅持し経験値を上げることで、
自然環境と人間社会が共存共栄する農業の姿を
目指して行きます。

最後になりますが、年間コース会員さんの存在は、
私たちの農場が安定的に営農していくために
計り知れないほど大きな役割を果たしてくれることを
お伝えし感謝致します。

おぐらやま農場が実践する農業の姿は、
一般的に見れば物笑いの種になったり、
理解されないこともまだまだ多く、
短期的に見れば利得を稼げる訳ではないことも
多いのですが、

年間コース会員さんが安定的に
農産物のお届けを受けていただけることで、
次の課題に果敢に挑戦できる幅を
私たちに与えてくれていることは間違いありません。

無肥料栽培で、名水の里安曇野の水を護りたい。
美しい日本の自然環境を護り復元したい。

この旗印を皆さんとも是非共有させていただき、
無肥料栽培の農産物を食卓に乗せることが、
日本農業の未来を明るく照らす道だと、

周囲の知人友人の方へも語っていただければ
園主これに勝る喜びはありません。

長文失礼しましたが、
今シーズンも皆さまと共に歩ませていただきたく
どうぞよろしくお願い致します。

2022年6月5日  おぐらやま農場  松村暁生

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