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旅とオーガニックと幸せと ~WWOOF農家とウーファーたち~

今年一年の初めに、一冊の本を読みました。「旅とオーガニックと幸せと ~WWOOF農家とウーファーたち~ 」ウーフジャパン事務局の星野紀代子さんという方が著者です。

 

旅とオーガニックと幸せと: WWOOF農家とウーファーたち

 

一昨年の夏に出版された本で、ウーフホスト割引があったのですぐに買い求めたのですが、ゆっくり読む時間を作らないままになっていたので、お正月の時間を使わせてもらいお風呂で腰湯しながら読書となりました。

 

私たちの農場は「ウーフ」に携わってもう13年になり、毎年たくさんの人たちと農場の暮らしを共にしてきたことを、本当に楽しい有意義な体験だったと受け止めています。そしてこの本の主題である「人生の幸せ」という観点で、ホストさんとウーファーさんたちが感じている幸福についてのあれこれに思いめぐらせながら、「こうやって落ち着いて、人生の命題である(幸福に生きる)ことに向き合うことこそ、お正月にやっておきたい一番のことだなあ」としみじみ思ったのでした。

 

今回はウーフジャパンの星野さんがまとめたウーフホストとウーファーたちの幸せ論について、少し紹介したいと思います。少しでも興味を持った方は一冊通してぜひ読んでみてくださいね。おススメです。

 

WWOOF(ウーフ)という言葉を耳にしたことは、あるだろうか?

WWOOFは、旅人と有機農家をつなぎ、できることを相手にしてあげる、というお金のやり取りをしない交換の仕組みで、人と人との交流だ。 World wide Opportunities on Organic Farms(直訳は、世界に広がる有機農場での機会)の頭文字である。農家は日本人だけでなく、アメリカ、台湾、フランス、香港、タイ、ドイツ、イギリスなど世界各国からの旅人を受け入れている。旅人と農家が家族のようになって、お互いのことを考えつつ一緒に生活する。

 

私はWWOOFジャパン事務局を運営している。長い間、農家の人たちと接してきて、気づいたことがある。なんだか幸せそう、なのだ。

 

日々楽しそうで、生き生きしている。経済的にはそれほど余裕があるように思えないのに、いったいなぜ? 生きづらいこの世の中において、もしかすると、この人たちの生き方を見ていくことで、何かのヒントが得られるのではないか。現代を生きる私たちが意識しなくてはいけないことが、少しはわかってくるのではないだろうか。

 

そんな思いを持って、幸せに関する本を読んだり、あれこれと考えてみたり、直接農家の人たちに幸せについて質問してみたりした。もらった回答と農家の生き方を見ながら、数字を出したり比較したり、数年にわたって角度を変えながらよく見つめてみた。幸せという主観的で漠然としたものを取り扱うことは、当然ながらかなり難しい。だが、農家の動向から、ぎらりぎらりと渋く光るものが感じられてきたのだ。その光源は何かと目を凝らしてみると、「旅」が発していた。

 

「旅」を概念として考えると、動き、だ。硬直した思考を持つのではなく、融通性と寛容性で、あちらへ行ったりこちらへ漂ったりできる心を持つこと。

旅、WWOOF、そして有機農という生き方をキーワードにして、この本の中で、幸せで気持ちのよい生き方とはどんなものなのか、少しずつ探りだしていこうと思う。

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< 新しい価値観が生まれる >

旅とは、移動によって非日常での変化を感じ、刺激を得ることだ。すると、どうなる?

学び、気づきが得られる。日々の暮らしで、粘土のように凝り固まった心の奥底が、刺激で徐々に柔らかくなっていくだろう。干からびて乾燥してしまっているかもしれない心の奥底。深く旅に入り込むと、そのひからびがしっとりとしてきて、さらに液状になり、固定観念が撹拌されていく。そして柔らかくなった自分の心に、新しい価値観が誕生する。今の生き方や暮らし方を大きく再考するきっかけもつくってくれる。

 

旅をすることは、現実逃避の「自分探し」と揶揄されることもあるけれど、自分探しは空虚に心の内側をぐるぐる回るのではない。外と接触することで、今の自分に何ができて、何ができないのかを明確に知らしめる、有効な方法にちがいない。

 

私という存在が曖昧なら、現況から離れてみないと、それはなかなか見えてこないだろう。今いる場所を変え、マイノリティの存在として異質な立場におかれて初めて、異なる角度からの「私」が浮かび上がってくる。

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< ホストの幸せはどれくらいか >

WWOOFジャパンの登録ホストに対して、幸せについてのアンケートを2012年に行った。内閣府のアンケートと同じもの。

「現在、あなたはどの程度幸せですか。『とても幸せ』を10点、『とても不幸』を0点とすると、何点ぐらいになると思いますか」

得た回答を集計し、平均値を出してみて驚いた。8.46点だったからだ。2011年の内閣府アンケートの結果では、日本国民の平均値は6.41点だから、それより2点も高い。特筆すべきは10点満点という回答が多かったことだ。「私はとても幸せ。これが幸せでないと、何が幸せなんだろう」というような高い充足感をもつホストがなんと4人に1人いる。(10点と答えた人の国民平均は7.6%)

 

なぜだろう。同じ日本の国で暮らしているのに、内閣府の国民調査の結果とどうしてこんなに違うのか。ホストから得た回答をもとに、いろいろな角度から考察してみよう。(以下、年代別、家族形態、子どもの数、仕事の忙しさ、農業への関り度合いなどのホストの違いによる分析が続く)

 

私もアンケートに答えた記憶はあるのですが、何点と答えたかの記憶がありません。が、今答えるのなら「8.5点」というような気がします。やりがいのある仕事といい家族・仲間に巡り合えて、10点満点と言いたいところですが、やっぱり時々「この人ってホントに人生楽しんでるなあ」とか「ここまで突き詰めてやれるんだなあ」と刺激を受ける人たちを前にすると、まだまだ自分の人生こんなものではないのかなとの思いもあります。こんな読書の一つ一つが、自分のベースを確認して磨き上げていくことに力を与えてくれる。お正月にいい本が読めました。

(2018年1月号ニュースレターより 松村暁生 著)

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