21年目の桃の樹を前にして 120歳まで健康に生きる道 ~90~
うちの農場には現在桃畑が4か所あるのですが、その中でも桃の樹を植えてから21年間が経つ桃畑のお話です。
ちょうど長男が生まれる前の年、今から21年前に植えた桃の樹たちです。
植えたのはよかったのですが、苗木を植えたあと、その2年後に立ち退きを迫られ、急遽今の桃畑に移植しました。
移植と言っても割と大きくなった桃の樹を一本、一本掘り返し、トラックに乗せ、新しい土地に植えていくのですから自分たちだけではできません。
全国から仲間がやってきてくれ、一緒に作業を手伝ってくれました。
そんな仲間の存在が頼もしかったですね。
それから数年して実をつけはじめ、毎年毎年たくさんの実をならせ、たくさんの方に食べていただきました。
そんな桃園の桃の樹たちもそろそろ世代交代です。来年が最後でしょうか。
この間、桃の袋かけをしながら桃畑を眺めていたら、いろいろなことが頭をよぎりました。
21年前には大木があり、草木がぼうぼうだったこの畑を開墾したこと。その中にあった漆にかぶれ暁生さんが大変そうだったこと。
たくさんの桃が実った、まさに桃源郷とも呼べるような風景が広がっていたこと。
日本中、世界中からたくさんの若者がこの桃畑に関わってくれたこと。
子どもたちが畑で走り回っていた姿などなど。
どれだけたくさんの方が、この桃畑に関わってくれたのかなあ?
作業を手伝ってくれた人、食べることで関わってくれた皆様。
21年という長い歳月の中、無肥料栽培でよくもここまでこれだけの桃を実らせてくれたなあと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
今現在は、この桃畑とは別の場所で、数年前から植えていた桃の樹が順調に育ってきました。
来年には今年よりもたくさんの実をならせてくれることと思います。
こうやって毎年、農産物がお届けできるのも自然の力があってこそですね!
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