野の師父のいつもの佇まい(りんごの木の接ぎ木について)
私が新規就農した18年前のその前からずっとお世話になっている地元果樹農家の三澤さん。
この方に出会わなければ、私達の人生は全くちがうモノになっていたかもしれない。
当時、いただいた桃やりんごがあまりに美味しくて、
食いしん坊の私は、こんなうまいものを作って暮らせるならと、
頭がクラクラしてついその気になってしまった19年前。
本気でやるならみんな教えてやるで、
ヤッテミマショと後押しもらって研修させてもらい、
独立後も時々おじゃましては色々教えてもらったり、
意見をもらったりできる貴重な野の師父です。
今日は雨の日曜日で、
りんごの接木作業を見てもらおうと出かけると、
ちょうど三澤さんもまさにその作業中でしたので、
ベテランの手つきをじっくり勉強する事ができました。
松村暁生さんの投稿 2020年3月22日日曜日
りんごの穂木をあらかじめ台木に接木しておき、
それを地面に挿木(さしき)して発根させ、
苗木養成を1年で完了させる優れ技なのです。
りんごの接木は割合成功率高く、
マルバ台木は発根も旺盛なのでりんご苗木の養成はそれほど難しくありません。
ただ自分自身で何年もやって分かったように思っていても、
時々自分のやり方で大丈夫なのかなと、
信頼できる人のところへ見に行ったりすると、
新しい気づきや閃きを得られることが多いのです。
今日は、松村君のあの剪定はどんな調子だいねと、
道法スタイルの剪定について、三澤さんに話を聞いてもらいました。
この人の凄いところは私のお師匠であるのに、
弟子が変わったことをしている事にちゃんと耳を傾けてくれることです。
なかなか良さそうかも、今年は1本くらいヤッテミルカ。と言っておりました。
安曇野に来て20年になる私たちと三澤さんとの関わりを振り返ってみると、
あれはダメだこうしなけりゃダメだと言うことを一切言わないで、
いつもいろいろやらかすおぐらやま農場を、
マアヤッテミマショと温かく見守ってくれていた存在に、心から感謝。
この人の佇まいに学びたいのです。
家に戻ってきてから今度は自分で接木している映像をテルミさんに撮ってもらいました。
4月12日の勉強会でも、参加者の皆さんと一緒に実践課題にしようと思います。
2020年度道法スタイルの予定はこちらです。
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