梨の花 満開を迎える~道法スタイルの場合~
梨園を少しでも見たことがある人から見たら、
この写真が梨の木だと思ってもらえない可能性は大きいです。
元気な枝が空に向かって立ち上がり、
そこに梨の花が咲き誇っています。
普通は平棚に枝を誘引して地面と水平方向に枝を作るのが常識。
ここ安曇野にも梨を作っている農家さんはたくさん居られますが、
こんな事をしてるのは間違いなく私だけです。
新規就農(と言っても既に18年)してきた新参者が、
人と違う事をやり続けてきたプレッシャーはずっとありました。
基本的ビビリな男ですから。
でも道法スタイルに取り組み始めてからの自分には、
完全に信念と言うものが宿ってしまって、
もうプレッシャーとかコソコソ何かやるとかの気持ちは
どこかに吹き飛んだ感があります。
道法さんの話を聞き続けて、
その通り顕そうとやり続けて4年目、
いつの間にかすっかり洗脳されてしまったので、
梨だけでなく、りんごも桃も、
剪定や管理作業を丸ごと変えてしまいました。
年々果物の味が良くなって、病虫害にも強くなってくる。
ホントかどうかは、
私たちのお客さんがたくさん証言してくれています。
無肥料で12年、
果樹園の昨年農薬使用実績は当地標準の2割程度でも、
結果がついてくるようになって来ました。
花は凛とした強い花が咲いています。
少々の霜には負けないよと思えるようなツヤのある花です。
今年の4月後半は典型的な花冷えが続き、
朝の最低気温マイナス2度が1度、
マイナス1度は何度もありましたが、
雌しべがとんでしまった花は1割もありませんでした。
肥料をやめて、枝の切り方を変えて、
果樹園で起きているこの現実が、
うまく皆さんに伝わると嬉しいのだけれど。
☆枝を立てて梨を作ると、
台風など強い風が収穫間近で来ると、
平棚にしっかり誘引された梨よりも枝が大きく振られて、
落果しやすい難点はあります。
防風ネットや防風林などとの組み合わせは必要かなと思案中。
松村暁生さんの投稿 2020年5月1日金曜日
(添付動画はさくらんぼの花に訪れた、おそらくマルハナバチ)
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