1. TOP
  2. 農場の日々の日記
  3. おぐらやま農場は褐斑(かっぱん)病を乗り越えられるか(11月9日)

おぐらやま農場は褐斑(かっぱん)病を乗り越えられるか(11月9日)

農場の日々の日記  

ふじりんごの収穫がいよいよスタートです。

畑によって熟度の進み方に差があるので、進んでいるところから始めていきます。

今年は真夏の長雨と高温で、

長野県下広域に褐斑(かっぱん)病と呼ばれるカビ系の病気が多発した年となりました。

葉っぱにカビ菌の侵入を許し、部分的に褐色に壊死して、症状が進むと落葉に至ります。

夏のうちから落葉してしまったりんごの実は、当然玉伸びも食味にも、

来年の結実の為の花芽形成にも影響が出ます。

日本のりんご園で、夏の高温多湿環境の中、

殺菌剤を使わずに病気に負けない栽培を実現するのはなかなか高いハードルなのですが、

おぐらやま農場ではさまざまなアプローチからこの課題に取り組んでいるところです。

立ち枝利用の道法スタイル。切り上げ剪定に変えて来たことで、化学農薬使用量当地標準の2割以下の低農薬管理でも、

葉っぱが秋まで残ってくれる園地が増えてきました。

葉に褐斑が出てもそれ以上は進まず、落葉に至らないものも沢山あります。

植物体のホルモン活性がバランスよく高まると、

殺菌効果の高い酸化エチレンを植物は自分で作り出して、病原菌から自らを護るのです。

剪定を変えるまでは、今年のような天候であればほぼ間違いなく7〜8割の落葉を招いてしまい、

お客様に不作宣言を出さなくてはいけない状況だったと思いますが、今年はよく健闘してくれたのではないでしょうか。

部分的に落葉したところもまだあるのは事実ですが。

来年以降は、様々な天然農薬も利用しながら、より褐斑病を乗り越えるための具体的方策を明らかにしつつ、

安全で美味しいりんごを確実に皆さんに届けられるように、一歩ずつ前に進めたらと思います。

ふじりんごの注文、只今農場ネットショップにて受付中です。よろしくお願い致します。

https://www.ogurayamashop.com/category/10/?mode=pc

\ SNSでシェアしよう! /

食と農と健康と いのちと心をつなぐ おぐらやま農場ブログの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

食と農と健康と いのちと心をつなぐ おぐらやま農場ブログの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

    この記事をSNSでシェア

メールマガジン登録

現代農業は果物作りに農薬や除草剤、化学肥料等、人間の健康を脅かす可能性のあるものが当たり前のように使われる時代です。


どうしてそうなるのか、誰だってそんな食べ物を喜んで食べたがるとも思えないのに・・。


農家になってからはじめて知った食べ物のこと、健康について考えたことがたくさんあります。

少しでもこのブログを読んでくださっている方の健康のお役に立てればと思い、メールマガジンという形でお話をさせていただきますので、ぜひご登録いただければと思います。



 

→ → → 産地直送 おぐらやま農場の農産物はこちらから購入できます。

 


ライター紹介 ライター一覧

おぐらやま農場 松村暁生

おぐらやま農場 松村暁生

農場主の松村暁生です。よろしくお願い致します。
Facebookでも農場の様子や出来事などをお伝えしていますので、ぜひお友達申請してくださいね!右下にあるfacebookマークをクリックしてもらうと私のfacebookページとなります。

この投稿と一緒によく読まれる記事

  • 雨上がりの朝 (7月10日)

  • 秋映りんご・シナノスイートの収穫 2017年10月8日

  • おぐらやま農場 年末感謝祭・家使いりんごキャンペーンと当選発表です!!2017年12月

  • 農業拠点工事はいよいよ仕上げ段階へ (11月30日)

  • りんごの狩り会員さんの収穫 終了です。2017年11月

  • 道法スタイル無肥料栽培・安曇野学習会 令和4年度も開催します。(3月3日)