りんご花の散り際 5月8日
りんごの花がだんだん散り始めています。
花びらが落ちるのは、
受粉が済んでりんごの樹の生育が次のステージに進み始めたサイン。
萼(がく)のすぐ下の、
やがて果実になる子房の部分が膨らみ始めたので
摘果作業を始めています。
今年は写真2のように、
凍霜害の影響で花が凍って受粉できず、
茶色く枯れてしまう花がたくさん出ています。
地面に近い場所の方が被害が大きいのですが、
立枝を利用する道法スタイルの仕立ては高い位置にある枝の割合が高く、
霜のキツい年にも対応しやすい樹形だということが分かってきました。
低い位置で霜害がひどくりんごが確保できない場合は、
高い位置のものを多く残すようにして全体のバランスを取るようにします。
天候の振れ幅が大きくなる昨今の気象事情ですが、
作物たちがどれだけしなやかに力強く対応できる状態か、
底力が試される早春。
動画は、気温が20度を超えてくる午後。マルハナバチの乱舞。
<暁生>
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