思い込みで見るのをやめる 120歳まで健康に生きる道44
昨年に引き続き、今年もwwoofを利用して、マレーシアのプトラ農業大学の学生4人が研修にきてくれています。昨年も今年も男女2組4人の受け入れなのですが、彼らはイスラム教徒です。女性はヒジャブという髪や肌を隠している衣装を身に着けていたり、1日に5回のお祈りをしたり、お祈りをしていないお肉を食べれなかったりと違いがあるのですが、昨年、今年の4人はとても素晴らしい若者なのです。ニュースなどで語られる過激派の方たちとはずいぶんと違うなって思っています。(そもそも比べるところで彼らに申し訳ないですが。。)
夕食のときにラマダンについて話を聞いていたのです。ラマダンとは6月に行うイスラム教徒の行事でお日様の出ているときは水も飲まないし、食事も摂らない断食期間1ヶ月です。それでも昨年きた4人は、とても穏やかに毎日、淡々とお手伝いし、日々の暮らしを楽しんでくれていました。そんなラマダン期間なので、私はてっきりラマダンの期間ってみんな食べ物が食べれなくって、修行のような大変な期間なんだろうと想像していたのです。
彼らから出てくる言葉は違いました。ラマダンは9歳ぐらいから少しづつならしていくそうなのですが、結構楽しみな期間だというのですね。なんで水も食事も摂らないことが楽しみなのか聞くと、一つは普段食べている食べ物のありがたみを実感するということ。水や食べ物があることが本当に嬉しいと。確かに彼らは、どのような食事でも「ありがとうございます!!」って喜んで食べてくれるのです。そして2つ目に「自分の欲望、欲求や感情をコントロールできるようになる」と。うん、うん、これは確かにそうですね
。彼らが穏やかなのもわかる気がします。他にもいくつか教えてくれました。そしてラマダンが終わったあとは、彼らの近所にはキリスト教の人たちや中国人もいるらしいのですが、そんな人達とも食事を分かち合って楽しんだり、お祝いを一緒にするそうなんです。自分たちは、生まれたときからイスラム教だけど、いろいろな宗教の人とも仲良くしたいようなことを言っていました。
農業をすることに関しても彼らはとても積極的で、人間は食べるものがないと生きていけないと。マレーシアでも農業は所得でいったら低いけど、そんな人間にとって大切なことをするのは、やりがいがあるし楽しみと言っています。とっても頼もしいなって感じます。謙虚で喜びに満ちてる彼らを見ていると、素敵だなって思います。(2017年2月号ニュースレターより)
【追記】夢叶い彼ら、彼女たちの住むマレーシアまで行き、UPM大学を訪れることができました。
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