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天然農薬作り JADAM硫黄編(10月3日)

最近、Jadam Organic Farming というテキストに沿って、

天然農薬作りをコツコツやっております。

この本は塩尻でブドウりんごなど生産直売している

「信の果実」園主の上原信孝さんが僕に教えてくれた本で、

韓国のジョヨンサン氏が執筆した有機農業の解説書です。

有機農業の様々な技術の中で、天然農薬や農業資材を、

市中に流通している安価な材料で、

また身近な野山に生育している植物・作物や土壌微生物からつくり出す

様々な方法を紹介している良書です。

最初に材料が揃ったのが、殺菌剤として利用する硫黄液。

硫黄、苛性ソーダ、黄土粉、塩、水を、量と順番を

間違えないようステンレスの缶へ加えて混ぜて行くと、

硫黄の粉が綺麗に溶けた水溶液が完成。

原料に水を投入すると高熱で沸騰し、若干のガスも発生して、

大掛かりな理科の実験の様相を呈してきます。

硫黄液は昔懐かしムトウハップの入浴剤みたい。

この他にも殺虫・忌避効果を狙うキクイモやギンナン、ヒガンバナなどを利用した薬草液作り、

そしてナタネ油と苛性カリで作る展着剤など、

ユニークな農薬作りの方法がたくさん紹介されていて、

おぐらやま農場でも順次製造に取りかかっています。

効果効能をしっかり確かめられたらリンゴ園などで化学農薬使用を更に少なく出来るかも知れません。

原料の硫黄や水酸化ナトリウムなどは散布後に作物の栄養となって

吸収されて行くので、化学物質の残留蓄積の心配が無いのです。

また現場の様子を報告いたします。

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おぐらやま農場 松村暁生

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