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皮ごと安心して食べられるりんごを皆さんに 秋のお知らせより 無農薬のりんごづくりを目指して

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 今年はぜひ無施肥栽培の「まるかじりりんご」を!

今年のりんご、とても味がいいと言って下さる方が多いのですが、全体にやや小玉傾向で大玉・中玉割合が例年よりも少なめです。おぐらやま農場としては、皆さんに小玉サイズで揃えた(まるかじりりんご)をぜひお使い頂きたいと思っています。(もちろん大玉・中玉も在庫ある限りは販売しています!

まるかじりりんごのサイズです。写真は5キロ箱です。

 

まるかじりりんごはこちらから購入できます

 

私たちのりんご畑は、無農薬栽培にはまだなりませんが、農薬使用量を当地標準3割以下に抑えた低農薬栽培に取り組んでいます。石灰硫黄合剤・ボルドー液(石灰+銅)など、天然鉱物原料などの理由で「化学農薬にカウントされない」有機JAS認証資材も使いますので化学合成農薬の使用割合はさらに下がります。

 

除草剤も使用していなく、草を毎回刈っています。

 

農薬残留の話題をわざわざ持ち出すりんご農家も珍しいのでしょうが、誤解を承知で言えば国が定めた使用基準順守であれば、残留農薬リスクはごく小さいものです。もちろんリスクゼロではありませんが。化学合成農薬は「日光分解」・「微生物等による酵素分解」・「雨などの加水分解」などで、数日~数週間でほぼ完全に分解されていくもののみを使います。難分解性・残留性・生物濃縮リスクが高いものは30年以上前から日本では製造販売許可が下りていませんので、農家が使うことは事実上できないのです。

 

 皮ごと安心して食べられるりんごを皆さんに

これは私たちの一つの目標。その為には、「りんごは果物の中でも一番農薬をかけて作る」という現実を少しでも変えて行かなければなりません。誰だって農薬がいっぱいかけてあると言われたら皮を剥きたくなります。おぐらやま農場では上記のように当地標準の3割以下で取り組み、今のところはまだ問題もいくつか出ていますが、そのダメージも年々少なくなってきていますし、何よりそれに対応するだけの農法や技術を追いつかせようと、私たちの学びの材料になってくれていることが大きいです。枝の伸び方や果実の成長度合い、食味の変化、葉のツヤや病気・虫食いなどの経緯を見て、果樹たちと対話していくことが農業者の仕事だと思います。そして、農薬のイメージや社会通念だけで、むやみに恐怖心をあおるようなことをせず、様々な角度からの検証を紹介していくことも私たちの責務ではないかと考えます。

 

うちの子供たちも小さな頃から畑でりんごまるかじりです!!

 

 無肥料栽培の作物をスタンダードにしよう

皆さんにお伝えしていきたいことは、おそらく残留農薬よりもっと健康面へのリスクが懸念される「チッソ肥料」についてです。チッソ肥料成分の硝酸態チッソが体内で亜硝酸チッソに変化し、ニトロソ化合物という発ガン物質を作ることや、血液中のヘモグロビンが酸化してメトメモグロビン血症(酸素欠乏症)を起こす等が知られています。

 

ずいぶん昔の話になりますが、私が以前に働いていた牧場では、硝酸態チッソ濃度の高い牧草(糞尿をたっぷり撒いた牧草畑)は草の生育が早く、緑が濃くて美味しそうな草なのですが、これを食べ続けると牛が下痢を起こし、乳量低下や疾病の激増、流産など、様々なことを身をもって体験しました。これは本当にかわいそうでした。そして多施肥の作物は腐りやすく保存期間が短いことが、果樹でも野菜でも明らかにみられます。

 

「腐敗」=「酸化」です。人の体でいえば「酸化」=「老化」ですので、硝酸態チッソのたくさん含まれた食べ物をさけ、無施肥栽培で収穫されたものを選んでみてはどうでしょうか。私は今の日本の農産物の品質としては、農薬リスクとともに硝酸態チッソリスクがもっともっと理解されてほしいと考えています。人の健康にもリスクですが、地下水汚染の原因として地球環境にも多大な影響を及ぼすからです。

 

 皮ごと食べられるりんごの価値

「りんごの皮の部分」がポリフェノール(抗酸化物質)をたっぷり含んでいて、体を若々しくしてくれます。りんごには元々、自分自身の体を酸化させないように、一番空気(酸素)に触れる部分(皮)に抗酸化物質を作って蓄積させるわけです。せっかくりんごの樹たちが一年をかけて作り出してくれた天地の恵みを、わざわざ手をかけてきれいに剥きとって捨てることもないのでは・・。

そしておぐらやまのりんごは皮が美味しい!本当ですよ。苦みや渋みはほぼ感じません。これも無肥料で栽培しているからこそ。「皮は美味しくないからナイフで剥いてしまう」のは肥料たっぷりの畑で育ったりんごが、苦みの元である硝酸態チッソをたくさん吸い上げるからではないでしょうか。これを私は「肥料風味」と呼んでいます。

 

糖分が蓄積される果肉部分は少々の苦みがあっても甘さがあるのでごまかしが効くのですが、糖度蓄積のない皮の部分はごまかしが効かないのだと思います。だから皮を剥きたくなってしまう。農薬がたくさんかけてあるからという理由もセットになって、今や日本のリンゴのほとんどは皮を剥いて食べられるのが当たり前になってしまいました。

 

ちなみにりんごをカット後に塩水につけて、切り口が茶色く変色する酸化症状を人為的に抑えたりしますが、うちのリンゴたちは硝酸態チッソ濃度が薄いので、塩水がなくとも変色がゆっくり。全く酸化しないとは申しませんが、かなりの違いがあると自負しています。これはあまり言われてないことですが、たべものの価値として見直されていいのではないかと思います。

 

今年は小玉りんごの割合が多いので、ぜひ「まるかじりりんご」をお使い下さい。小玉で揃えたりんご箱は見た目にもきれいですし、贈り物にしても十分いいのではないかと個人的には思っています。そしてニュースレターなどでおぐらやま農場のりんご栽培の背景も、一緒に伝わってくれたら嬉しく思います。(アキオ)

 

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