2020年 ふじりんごの収穫が終わったよ NO.331
みなさまの安全・安心な食卓にぜひどうぞ。
毎年11月下旬のフジりんご収穫が終わった日は
久しぶりにホッと肩の力が抜けて、張りつめて
きた気持ちの糸を緩めている自分がいます。
春から動きの出る果樹園の様子を、季節の動き、
気象の動き、病虫害の発生や果実の生育具合などに
気をかけ、手を打ち、いろいろの世話を段取りした
りの毎日から、しばしお休みの期間になります。
もちろん、りんごの注文を受けて、選果作業や荷造
りなどの仕事が12月からも山積みではあるのですが
果樹園の樹たちはすでに桃・梨などは落葉も終わり、
りんごも半分近く落葉してきて、やがて冬の休眠期
に入っていきます。
季節刻々に表情を変えていく果樹園の樹たちがよう
やく冬の眠りについても、我ら人間のやることは
ビッシリありますので、冬場はゆっくり余暇に充て
ようという訳にはとてもいかないのですが、
これが幸せな毎日なので全く望んだとおりですし、
こういう性分なので無理もないのです。でも、やっ
ぱり、ふじりんごの収穫が終わった日というのは、
一年の中で一番肩の荷が下りて、
今シーズンを走り抜け、葉を落として眠りにつく
木々たちに子守歌でも唄ってやりたいような、
気持ちに余裕とやさしさがひとりでに湧いてくる
ような、そんなひとときなのです。
生きている鳥たちが 生きて飛び回る空を
あなたに残しておいて やれるだろうか父さんは
目を閉じてごらんなさい 山がみえるでしょう
近づいてごらんなさい こぶしの花があるでしょう
生きている魚たちが 生きて泳ぎ回る川を
あなたに残しておいて やれるだろうか父さんは
生きている君たちが 生きて走り回る土を
あなたに残しておいて やれるだろうか父さんは
目を閉じてごらんなさい 野原がみえるでしょう
近づいてごらんなさい りんどうの花があるでしょう
(私の子どもたちへ ~父さんの子守唄~
作詞・笠木透さん)
おぐらやま農場 松村暁生
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