秋を待つ村 名前のアナグラム(9月23日)
おぐらやまにも秋本番の風景が広がり始めました。
田んぼの稲穂が深々とこうべを下げ黄金色に輝き出し、
りんご畑では果実が赤く色づき枝をしならせています。
こんな風景の中で暮らしていること、働けてあることに、ジワジワと込み上げてくる感情があります。
名前のアナグラムという法則があって、
自分の名前のひらがな文字の順番を入れ替えると自分の人生の命題、
テーマを現すフレーズが必ず読み取れるという話があるのですが、
7?8文字ぐらいの文字のパズルですから、探し出すまで何分かかかることが多いところ、
私は3秒で見つけられたという・・・。
「まつむらあきお」さんのアナグラムは「秋を待つ村」ということで即決。
如何でしょう。秋に取り入れを待ち侘びる農園主の名前そのものではないでしょうか。
名前のアナグラムの話を初めて聞いたのが、就農して4年目ぐらいだったと思います。
りんご農家として独立し、自給用の田んぼを借り受けてやり始めたころでした。
秋の実りに我が家の暮らしや家計の命運を懸けて、1年間様々の世話をしてくる毎日ですから、
収穫間近の今の風景は何物にも変え難い喜びと少しの緊張が混じり合ったひととき。
子どもの頃に「大草原のローラやアルマンゾたち」、
「賢治のブドリやジョバンニたち」が僕を誘って(いざなって)いたのは、
この風景と暮らしていくことだったんだろうか。
中秋の名月を見上げる夜に思い耽っています。
BGMはもちろんジョージウィンストンの moon 。
沁みます。
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