今回のテーマは、 「実は道法スタイルの真髄、夏の新梢管理で植物ホルモンを活性化する」。
道法スタイルの剪定では立ち上がった 元気な長い枝を残して結果母枝にしていくことが特徴です。 「長果枝(ちょうかし)」と呼んでいます。
今朝の気温はマイナス5℃。氷もフロントガラスの霜もまだありますが、日中は穏やかな一日でした。 動画1、リンゴ畑の剪定は佳境を迎えております。剪定の終わったりんごの木が清々しく喜んでいるように見えます。
どうしておぐらやま農場が「肥料・農薬に頼らない」という命題をかかげたのか。私たちが暮らす信州・安曇野は、何よりも全国に名高い名水のふるさとです。あちこちに美味しい水の汲み場が設けられ、ここに住んでいる人たちの暮らしを支えています。雨が北アルプスなどの山々にしみ込み、長い時間をかけて大地に磨かれ、地下水となります。安曇野の天然水は全国的に有名ですし、美しい水環境が作り出す美味しいお米・果物・野菜の産地として、そして低地に湧き出す地下水がはぐぐむワサビの名産地として、数限りない豊かさを私たちにもたらしています。
桃畑の剪定作業は終了しりんご畑を進めています。切り落とした枝の片付け作業をウーファーさん達に手伝ってもらっています。細かい枝はコンテナに収めて、ストーブの焚付け用に。太いものはチェンソーとノコギリで長さを揃えてこれもスト […]
これで農地への肥料が必要なくなるのだとしたら、安曇野の地下水を保全していくための光明が見えてきます。肥料由来のチッソ成分が硝酸態チッソ成分として地下水へ入り込み、水質低下が懸念されているのが実情の安曇野の地下水。私達農業者が掲げなければならないビジョンは、美味しくて品質の良い農産物がたくさん収穫できる、肥料を使わないで植物ホルモンを生かす農業の実現が、同時に安曇野の地下水を護っていくという未来設計図ではないでしょうか。
殺菌剤散布の少ない(当地標準30%以下)私たちのりんご園では褐斑病というカビが葉っぱに取りついて落葉してしまう病気が出て、りんごの玉伸びと熟度に影響が出ました。そんな最中に、道法さんの切上げ剪定講座を聴きに行き、植物ホルモンの働きを理解して、それに合わせた枝つくりをすると、病害虫にも強いし、何より収穫量も品質(味)も納得いくものが収穫できるという説明を聞きました。
先ほど、2日間に渡って開催していた「切上げ剪定講座」が終了しました。2日とも内容が濃く、おぐらやま農場の圃場もたくさん廻ってもらい、実地で様々な講習を積むことが出来たと思います。 広島から道法正徳さんに来てもらって、いくつかの植物ホルモンで植物が生長している原理を学んでいくのですが、いかんせんこれまでの常識が頭に残っているうちはなかなか話が理解できないのです。