就農して2年目から始めた年間コース企画は、「食べてもらう人と生産者である自分たちとのつながりを深めていけば、皆さんの食生活にも農業者である私たちの仕事の質にも、必ず心の豊かさを生み出せるはず」という思いがスタートでした。 就農当時、どうやって農産物の販売をしていけばいいのかと、悩みは大きかったのです。価格の安い輸入農産物に引っ張られて国産の農産物も果物も例外なく安値が付き、農協の共同選果場や、松本にある公設青果市場での販売価格が年々下落していく中でした。
食材も野菜中心になるので、肉、乳製品が減る傾向になります。そんな風に自分たちの「食べる」行為をどのようにプロデュースするかが今の僕達の楽しみの一つであります。体の調子は以前に比べてほんとに調子よく、時々飲むお酒でペースを崩すくらいでしょうか。
こんにちは、おぐらやま農場の松村暁生です。 本日は、農業を自然環境と調和する仕事にしたい方、野菜果樹の自然栽培に関心ある皆さまにお知らせです。 剪定合宿の受け入れをしています。剪定方法を学びたい方、身につけたい方はどうぞ […]
こうしてこのお手紙を読んでいただき、いつも農場の農産物を食べてくれるお客様。もうご高齢で自分では農業は続けられないからと畑を貸してくれる地主さん達。そしていつも農場に関わる人たちが、健康で豊かになるようにと流れを組み立て、考えてくれている農場主であり我が家の大黒柱の暁生さん。わたしの大好きな家族たち。今までこうなるまで育ててくれた両親や家族。そんな大きな大きな輪の中で、こうやって今年も一年が巡っていることに感謝の気持ちでいっぱいです。
薪を割ったり、煙突を掃除したり、上手に点けないと部屋中煙だらけになったり、夜中にも温かさを維持するため、2、3回は起きて、薪をくべたり(今年は輝美が風和の授乳に起きた時にいれていました)と、そのことを維持するにはそれなりにやるべきことがあるのですが、それが暮らしと言うものではないかと思うのです。
実は、この書籍は暁生さんの妹さんの「松村亜里さん」が書いた本なのです。暁生さんの兄弟構成はとても面白くて、4人兄弟で長男の暁生さんは「農業家」、次女の亜里さんはニューヨークに長いこと住んでいて心理学の博士号を取得していて、今はニューヨークライフバランス研究所の代表を務めています。そして次男の寛夫さんは「木ごころ工房」を経営している「大工さん」。木や土など近くにある素材を用いて、建てるときから土に還るまで自然環境に負荷を与えない家造りをしています。そして3男さんは某有名な誰でも知っているIT起業でいつもヘッドハンティングに合いながらプログラミングの仕事をしています。兄弟でも進む分野が全く違っていて、そしてみんなそれぞれの道を極め、使命を全うしようとしているところがすごいなあと思います。
今月もマレーシアの農業大学から研修に学生がやってきています。彼らはイスラム教徒なので、今は「ラマダン」の真っ最中です。何度かこのコーナーでも彼らのことについて書かせていただきましたが、とても穏やかで素敵な考えの持ち主たちです。今までは「ラマダン」というものについてもあまり知りませんでしたが、「ラマダン」というのは、いわゆる「朝、日が昇ってから日が沈むまでは何も飲まないし、何も食べない」という断食期間です。6月に1ヶ月間ほどあります。今はそんな期間なので、彼らは食事を夜中の2時や3時頃にとり、日中は水も飲まないし、食事も摂りません。
「人生」といっても、それは1日、1日の積み重ねでしかない。 とは、誰の言葉だったでしょう?今月で今年も終わりとなります。 今年は、どんな1日、1日が積み重ねられたのだろうと考えます。